Devil's Own

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僕の考えるビートルズ(2)―どうしても好きになれない10曲ソート

あーもう、全てが不潔。
暗闇と死だけが、
完全な概念に感じる。
巷には安っぽい愛情が溢れてるね。
孤独と向き合う時間が、最も自分が研ぎ澄まされていると感じる。
それができない人間が、
最近多いのは、
携帯電話のせいですかね。

今日、あんまり書くことないのだが、
MSブログ時代に知り合った、雀吉さん改めplanetary-musicさんが、自身のブログの中で、ビートルズ・ワースト10なる企画をやってました。(http://plasmatron.exblog.jp/4956399
なるほどーこれ面白い。
このブログに引越しして間もない頃に、自分にとってリアルなビートルズの曲というのはやったので(http://d.hatena.ne.jp/DieSixx/20061003)こっちに挑戦しようかなと。

Maxwell's Silver Hammer
●Her Majesty
●Fixing A Hole
●She's Leaving Home
●When I'm Sixty-Four
●Revolution9
●Yellow Submarine
●Act Naturally
Every Little Thing
●Don't Let Me Down(Naked)

あれ、あれれれれれー。おーSir!
まぁこうなりますわな普通。
Her Majestyはまぁ遊びみたいなもんだし、ないよりはいい気がする。この曲は元々、「Mean Mister Mastard」と「Polithy Pam」の間に入っていた曲らしいのだが、流れが悪いのでカットされたんだそうな。確かにアビーロードB面で一番カッコいいあの流れの中にこの曲入っていたら興ざめだろうなとは思う。
基本的にサージェントというアルバム自体にそんなに魅力を感じない僕ではあるが、上の3曲(またSirの曲だが)を差っぴけば結構好きかもなと思ってみたり。「LovelyRita」なんかはポールの曲の中ではサイケっぽいアレンジなので結構好みかも。

レヴォリューション9は、唯一理解できないレノンだな。前衛に走り過ぎたと言うか。今だったら、この音楽にヨーコがヴィジュアル的なイメージも付加して完全な形に仕上げて、多分相当凄い作品になってたかもしれないとは思うけど、聴覚情報だけというのはちょっとつらい。僕の中でホワイトアルバムは「Cry Baby Cry」がラストトラックってことになっている(笑)
「Act Naturally」はカヴァーだけれど、これ全く必然性ないと昔から思っていた。リンゴのヴォーカル曲も入れなきゃ的な、一種の義理人情的なメンタリティーが気に食わない。「Honey Don't」とかね。アンソロジーにビートルズオリジナルでリンゴがヴォーカルを取っている、「If You've Got A Trouble」という未発表曲があったが、あれはまぁまぁよかった。何で没にしたんだろう。

最後に僕の大好きな「Don't Let Me Down」。
ここに挙げたのは、2003年にビートルズの「新作」という形でリリースさらた「Let It Be(Naked)」に収録されたテイク。

Let It Be... Naked [Bonus Disc]

Let It Be... Naked [Bonus Disc]

聴いたときは、本当に怒り心頭だったな。「64歳になる前に殺す」と思った。
なぜこんな乱雑なテイクを選んだのか?
やはりこれもSirの復讐だったのだろうか。そういえば「Let It Be」でのジョージのギターソロも異様にへたくそなヴァージョンに差し替えられている。これじゃ二人とも成仏できないよ。
「Let It Be」はそもそも原点回帰を重視した、ロックバンドとしてのビートルズのアルバムというコンセプトで作られていたのだが、既に4人の仲は修復不可能なほど最悪なものになっていた。そのために、アルバムは瓦解してしまい、フィルによってミックスダウンされた半ば後付け的なラスト・アルバムだ。ウォール・オブ・サウンズと呼ばれるフィル・スペクターのワークにジョンは満足していたが、ポールは不満を持っていたというのは結構有名なお話。
で、後々2001年以降のロックンロールリヴァイヴァルの波を受けたガレージムーヴメントの流れに乗って、本来作りたかった「Let It Be」をポールが作り直したのがNakedだ。
だからって、こんなことしていいのかーー思う。本当に酷い。

しかし、このアルバム、リンゴのドラムがめちゃくちゃカッコいい。これは本当に認めざるを得ない。リンゴってやっぱり、プレイヤビリティーに関しては一番上だったのかなぁ。

とまぁそんな感じです。
軽くやるつもりが、結構だらだら語ってしまった。