ロマンポルノ再入門4、中野で購入したDVD
シネマヴェーラでのロマンポルノ特集最後のラインナップ。「色情めす市場」最高。芹明香も宮下順子も最高。荒戸源次郎の「赤目四十八瀧心中未遂」*1は随所にこの映画の影響が垣間見えるが、やはりこちらの方が八億倍面白い。誰ぞやが墨汁で映し出された世界と評していたが、それも納得で、その倦怠感を表現するのに「赤目」は取りこぼしがあると思うんだよね。言うことないなぁ。よくこの「めす市場」はポルノとしてはダメだが映画としては大傑作だというレトリックを見かけるが、それはポルノというジャンルに対してとても冒涜的な言説だと思う。「めす市場」は殆どがモノクロだがポルノとしても機能的だと思う。なぜ、モノクロなのにこんなにエロいのか不思議に思っていたが、今日観て思ったのは、濡れ場が本当に濡れ場であるということで、なんだかギャグのようになってしまうのだが、要するにベッドシーンにおいて登場人物の汗を映し出したり、時には酒などを身体にこぼすなどして、登場人物が文字通り「濡れている」描写をすることが多く、これは田中登作品の多くに言えることだが、それが異様なリアリティーとエロティシズムを醸しだしている。「暴行切り裂きジャック」は2度目だったけど、初見の衝撃はなかった。ヒロインが可愛くないという印象とラストカットが好きだというのも変わらず。
その後中野のレコメンツに行って中古DVD物色。
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/05/26
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- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2006/03/24
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2本はすごく安くて、この2本だけでよせばよかったものを、「ラブ&ポップ」の初回生産分のDVDを発見してしまいそれも買ってしまった。それでも半額以下の値段だったが、劇場上映のキネコ版がようやく自宅でも見られる。
全然関係ないけど柚木ティナのブログが一ヶ月くらい更新されていないのはなぜなんだろう。
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