清水宏大復活、シネマヴェーラ
- 「港の日本娘」
- 「その後の蜂の巣の子供たち」
- 「泣き濡れた春の女よ」
今日の10時まで渋谷ツタヤにDVD返却しなくてはならなかったのに、5分くらい遅れて、結局延滞となってしまった。故に半額レンタルだったが気分が乗らずにやめた。
シネマヴェーラで、清水宏を3本。モーニングショーの存在を知らずに、だけれど1本だけも何となくあれだったので、2本立ても併せてみた。それでも1800円だからいいや。清水宏はそんなに見たことがなく、「しいのみ学園」と「サヨンの鐘」くらいしか見たことがない。よって、今回は全て初めてなのだが、上から順に気に入った。「港の日本娘」はサイレントだけれど飽きずに見ることが出来る大傑作。「その後の蜂の巣の子供たち」は続編で、一本目未見のまま見たことになるのだが、これも物凄く楽しんで観た。「泣き濡れた〜」は正直かなり微妙だったな。上映プリントが悪いのもあったが、画面や音声がずれていてもなかなか修正してくれなかったり、登場人物がいっつも色恋のことばっか考えているのも主体性がない上に、どうして恋しているのかの理由も曖昧で、感情移入するのが甚だ難儀だった。脚本が悪い。ただ、子どもはとってもよかった。「しいのみ学園」でも「蜂の巣」でもそうだが、清水宏の撮る子どもは最高ですな。
最近、佐藤友哉というラノベ出身の作家が三島賞とって話題だという話を後輩に教えてもらい、本屋でざっと半分くらい立ち読みした。確かに面白い。明日残りを読もう。
阿部和重の言葉を借りるなら、表現を借りるとすれば、身体感覚は希薄だが、逆に心理描写はとても情報量が多いし、読んでいて気分がいい。
冒頭一文目の息が割と長くて、冒頭一文目の息が長いというのを例ええるならば、今この文章のこの一文なんかそういう書き方をしてみているのだけれど、こういう息の長いタイプの文章は方々のブログでよくよく見かけるタイプの文章なので、一種の流行なのかなと僕は理解していて、「なるほどそういうタイプの作家」かと思っていたのだけれど、そういうタイプの文章は実は一文目だけだったりしたのが随分と笑えるので、そういうのはいいと思う。
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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