Radiohead新作「In Rainbows」について私が知っている二、三の事柄
レディオヘッドの新作「In Rainbows」が唐突に僕らの元に届いたわけだが。それも、CD2枚+アナログ2枚のDisc Boxと、HPからMP3ファイルのダウンロードという2つのフォーマットでリリースされるという極めて特殊なものだ。現在Disc1全曲がダウンロード可能、値段は「Up To You」つまり「あなた次第」となっており0ポンドから自分の好きな値段で購入することが出来る。このようなリリース形式に対し、社会情報学専攻の一学生として色々と思うところも当然あるわけだが、それはひとまず置いておくとしても、レディオヘッドのこうした姿勢は真新しい試みではあるものの、彼らのそれまでのアティチュードを見ていればごくごく自然の流れであるし、これからの音楽シーンの方向性を占う注目すべき試みであることは明白だ。僕も今朝早々にダウンロードし、iPodに放り込んで歩き回ってみたが、とても気持ちがいいアルバムだ。最早、アルバムという呼び方も適切ではないのかもしれないが、これまでのアルバムのどれにも似ているようでどれにも似ていない。ジャン=リュック・ゴダール「気狂いピエロ」のオープニングを模したアートワークのカッコよさ、1曲目「15Steps」のトライバルなビートが生み出すどうしようもない高揚感。それだけでも痺れてしまうのだ。
僕は、残念ながらクレジットカードを持っていなかったので、0ポンドでダウンロードしてしまったが(ごめんね!)たとえみんなが1ポンドしか出さなかったとしても、ネットで世界中の人がダウンロードすれば莫大な量になる。レディオヘッドは、自らの音楽と、リスナーの音楽に対する愛情だけを信じている。全く馬鹿な真似をするぜ、と思う。カッコよすぎるぜ。
「In Rainbow」のダウンロード方法が、よくわからないという人もいたようなので、簡単にレジュメしておく。
購入サイトはこちら http://www.inrainbows.com/
Enter→Continue
→Download横のOrderをクリック
→購入する値段をフォームに入力しPay Nowをクリック
→読み込み画面 暫く待つ
→New CustomerのRegisterをクリック
→レジストフォームを埋めてサイトに登録
→メールが来るのを待つ(これが、時間によってはすぐ来ない人もいたみたい。)
→メールからダウンロードページに飛んでダウンロード
→Zip形式なので+Lhacaなどフリーの解凍ソフトを使ってMp3にするとおしまい。という流れ。
今日は、紛失した自動車免許をようやく再発行してもらった。時間がかかったがこの新作を聴きながら、久々にバス乗って知らない場所に行き、雨も降っていたりしてなかなかよかった。