Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

最近見たの

魔法にかけられて」(ケヴィン・リマ)
「日本暗黒暴行史 怨獣」(若松孝二
「裏切りの季節」(大和屋竺
「秘花」(若松孝二

 もういろんなところでいろんな特集上映が組まれすぎていてお金がないので、ヴェーラの若松孝二特集は日祝日の3本立を狙っていくしかない。皆さん同じ考えなのか、ものすごい混雑振りだった。後ろのほうに中原昌也っぽい人が立っていたように思うがよく見えなかった。
 3本とも面白かった。「秘花」は今日的な感覚で見るとどことなく村上春樹的な感じで苦手意識を持たずにいられなかった。全共闘に挫折し、心中をしようとする男女と心中に失敗し愛に破れた一人の女性の邂逅。絶望の中でもセックスに答えを模索できた当時はまだ幸福だったと思う。そういう意味で生々しい同時代性を放つ映画。今これをやると単なるノスタルジーになってしまう。あと、貞操帯の大写しが衝撃!
 「魔法にかけられて」は、予告編の時点でディズニーの闘志と覚悟を感じたのでもう絶対見に行こうと決めていた。セルフパロディーも道化に走ることなく、最終的には王道へ回帰していく。登場人物全員(勿論悪者は除く)が「ハッピーエンド」になる方向へと持っていく力技に意地を感じた。面白かった。また書くかもしれない。