Devil's Own

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さよなら2014年(音楽編)

 いつもはAV、映画、音楽と振り返るのですが、映画がなんとなくもう少し考えたい気分だったので、ことしは音楽編からいきます。新旧問わず、よく聞いた10枚をピックアップしました。

『JHUD』(Jennifer Hudson)

JHUD

JHUD


『ドリーム・ガールズ』に出演していたジェニファー・ハドソンの3作目です。バラッドももちろん聞かせますが、全体的には70s、80sディスコへのオマージュ満載の完全に踊れるアルバムです。今を時めくファレル・ウィリアムスも楽曲提供しています。個人的にはファレルのアルバムより聞きたかった音でした。文句なしでことしの1位です。

『二九歳』(Base Ball Bear

二十九歳(初回限定盤)(DVD付)

二十九歳(初回限定盤)(DVD付)


実は私も今年29歳で、Base Ball Bearのメンバーたちと同い年だったんですね。正確には学年が違うのですが、思春期にスーパーカーナンバーガールくるりといったいわゆる「98年世代」の日本語ロックを夢中で聞いていた同世代なわけです。BBBが有名になり始めたころ、私は、「ナンバガエピゴーネンだろ」と高をくくってまともに聞きもしなかった。そのうち音楽自体をあまり聞かなくなって、私は大学を卒業して、就職して、あくせく働いているうちに、29歳になって、なんとなく同世代の彼らがどうしているのか気になってこのアルバムを手に取ったわけです。そしたら、もうナンバーガールスーパーカーの二番煎じだとは思わなかった。たぶん前からそうじゃなかったんだろうけど、私がなんとなく音楽に飽きて、なんとなく生きている間にも、彼らはずっと音楽とまじめに向き合ってきて、彼らなりに90年代とは違う音楽をクリエイトしているんだなと感動し、勇気が湧いてきました。

『Everythig Will Be Alright in the End』(Weezer

Everything Will Be Alright

Everything Will Be Alright


 ファースト、セカンドレベルとまではいかなくても、久々に『マラドロワ』レベルの傑作とはいえるウィーザーの新作。奇をてらわず、ウィーザーらしいストレートなパワーポップを10曲並べた直球アルバム。42分というアナログレコードばりの収録時間なのもいいです。このアルバムのレビューはカトキチさんのが一番面白くてしっくりくるのでそちらを読んでください。だいたい同じ意見。

『Guardians of the Galaxy(OST)』(V.A)

GUARDIANS OF THE GALAXY

GUARDIANS OF THE GALAXY


 劇中のミックステープを模したサントラというのに弱いんですよね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は音楽の使い方が本当にうまく、しかもそれが物語のテーマやメッセージともしっかり重なっているところが素晴らしいとおもった。

『Variety』(竹内まりや


 結婚、出産による休業を経たあとに放った傑作のリマスター盤。全曲の作詞、作曲を自身が手掛け、アレンジはもちろん山下達郎。竹内にソングライターとしての驚嘆すべき才能がいかんなく発揮された事実上のファーストアルバムといえるできです。「プラスチック・ラブ」の動画はカラオケバージョンしか見つかりませんでした。これはこれでかっこいい。

『ハート泥棒』(パトリース・ラッシェン


 ワーナーが70〜80年のフュージョンのカタログを、24ビットリマスターと1000円のお手頃価格で今年から来年にかけて一挙にリリース。もちろん今聞くと古びているものもあるのですが、昨年のダフパンからの流れで逆に新鮮に感じるレコードもありそうでわくわくしながら試聴しています。といってもこのアルバムは有名なのでめずらしくもなんともないですが。

Dee Dee Bridgewater』(Dee Dee Bridgewater

Lonely Disco Dancer

Lonely Disco Dancer


ワーナーのフュージョン再発にはディー・ディー・ブリッジウォーターも含まれていて、3、4枚目が再発。私がほしかった5枚目はワーナーではないので当然リリースはなかったのだけれど、なんとiTuneで配信していた!!いつかCDでほしいです。

『Best Always』(大瀧詠一

Best Always

Best Always


 昨年末急逝した大瀧詠一のベストアルバム。12月はこればっかり聞いてた。なんと初のベストアルバムなのだそう。大瀧さんの才能は知っていても、なにせキャリアが長いのでなかなか入門できずにいた私のようなビギナーにとって、網羅的なベスト盤はうれしい。追悼盤というかたちになってしまったのが残念ではあるけれど。死後のベスト盤なんてともすればレコード会社の食い物になりがちだけど、選曲も音質もすばらしく、ライナーも充実していて、最良のベスト盤にしようというスタッフの意気込みも感じました。

『Word Music』(GAKU MC)

word music

word music


ここからは本当の旧譜。1月に髄膜炎で入院し、1か月くらい何もできない日が続いた。とにかく情けなくて、むなしい気持ちになったし、久々に心も折れかけました。それでたまたまiphoneに落としていたGAKU MCのアルバム聞いて泣いてしまった。これは昨年末も書いた気がするがGAKU MCって決してテクニシャンではないけど、やはりすごいラッパーだなとあらためて思う。凡百の浅薄な応援系ソングとは切迫度が違うんだよな。それはGAKU MCがいつも奇をてらうことなく生活と時代をラップにしてきたからだとおもう。

『Live Through This』(Hole)

Live Through This

Live Through This


なんとなく中古で買ったホールのセカンドアルバムも1年間なんとなく聞いていた。
あとは、よくきいた歌。

「Carnival」(The Cardigans

「GUTS」(嵐)

「シンデレラなんかになりたくない」(林原めぐみ、斉藤小百合)

「テレポーテーション 恋の未確認」(橋本潮