Devil's Own

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卒論テーマで「鼻血」をやりたかった


 ゼミの先生の研究室へ行き、卒論について少し相談した。四年生があまりにダレているのを嘆きつつ、三年生には期待してるから、と言われた。マスメディアによる「鼻血」のイメージ形成やりたいですというと敢無く却下され、結局公共圏を世間学と絡めつつ、某巨大掲示板人質バッシング問題のどちらかにしようかなという感じでまとまった。でもなんかなぁ。。鼻血やりたかったなぁ(笑)。結構真面目に考えていて、ここでも何度か書いたこともあったが「鼻血」=「エロい想像」という記号が僕らの認識に定着しだしたのはいつ頃で、また何が原因でそのようなシニフィエが付加されたのか興味深い。恐らく医学的・科学的因果関係は殆どないはずであるし、このようなイメージを定着させたテレビ又は劇画における表現が急速に広まった時期があるはずだ。それは文献調査と世代別の認識調査によって明らかにすることもできそう。また、「エロい想像」=「羞恥」という関係性にも着目することが出来るかもしれない。いささか飛躍的論議だけれど、フーコーなどが提唱した性の隠蔽と関連付けてもいいし、それによって「鼻血」=「羞恥」という結びつきが意識としてあることも世代別又は性別での認識調査によって興味深い結果が得られるはずで、結構いける気がするんだけれどなぁ。カルチュアル・スタディーは興味ないのかと訊かれて、そこまでガチでもないんすよねーもごもごとなってしまった。
 映画の授業でいつも通り授業後にだらだら先生やその他の生徒さんとお喋りをする。「サイドカーに犬」の移動撮影の絶妙さとか、「緑の光線」の主演女優好みじゃねーとか、ジャケット2枚だけしか持ってなくてもゴダールは全くもってカッコいいぜずるいぜとか、「時計仕掛けのオレンジ」なんて全然駄作で、やっぱキューブリックは「突撃」と「バリーリンドン」だよねとか、「博士の異常な愛情」のエンディングはいいよねとか、「ロリータ」も悪くないねとか、でもリメイクはうんこだよねとか、とかとか話す。こう書くとステキな会話に見えるけど大半は劣悪極まりない下ネタだった。帰りのスーパーで偶然ミャンマー留学生の友達に会って、買い物後で駅前のベンチに座って20分くらい駄弁った。彼女はお姉さんと二人で暮らしていて、お姉さんは理系の博士課程らしい。お姉さんは最近荒れているので、彼女は週の2日間に時間割全部をぎっちり詰めて、残りはバイトしているという話を聞き、泣けてきてしまった。すごいなぁ。僕なんて、なんでこんなに呑気なんだろうと思った。