Devil's Own

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2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年の映像ソフト12選

ことしも封切り映画は20本くらいしか見ておらず、ますます「在宅派」が進んでしまいました。というわけで、ことし購入して「よかった!」というBlu-ray、DVDソフトを書いていこうとおもいます。作品内容はもちろんですが、あくまでパッケージとしての満足度…

『座頭市関所破り』(安田公義)、『座頭市二段斬り』(井上昭)

『座頭市関所破り』 "The Adventures of Zatoichi"1964/JP シリーズ9作目。市が立ち寄った宿場では、代官と結託し、旅芸人たちかあ法外な金を巻き上げているやくざ一派が幅を利かす。市は、父の行方を探すお咲(高木美和)と知り合うがお咲の父親は宿場の陰…

『シェラ・デ・コブレの幽霊』(ジョセフ・ステファノ)

"The Ghost of Sierra de Cobre"1964/US 長らく「幻の映画」だった『シェラ・デ・コブレの幽霊』が、今年ついにアメリカでソフト化された。私も迷うことなく入手したが、世界中のシネフィルや映画マニアが長年恋い焦がれていた映画が、ついに自宅に届いたと…

「平成のアルバム」30枚

平成が終わりますので、この30年間にリリースされた私にとって大切なアルバムを1年に1枚ずつ選んでみました。私は昭和末期(60年)の生まれなので、当然平成初期のアルバムは後追いで聞いたものですが、95年(平成7年)以降は基本的にリアルタイムで繰り返…

『ボヘミアン・ラプソディー』(ブライアン・シンガー)

"Bohemian Rhapsody"2018/GB-US 難産の末にようやく完成した『ボヘミアン・ラプソディー』。はじめに制作のうわさを聞いたのがずいぶん昔のような気がするので、すっかり忘れていたよ。評判通りの傑作で、私が今更どうこう書くこともないのだけれど、忘れな…

『座頭市あばれ凧』(池広一夫)、『座頭市血笑旅』(三隅研次)

『座頭市あばれ凧』(池広一夫) "Zatoichi's Flashing Sword"1964/JP 7作目。やくざの清六に鉄砲で撃たれ川に転落した市は、花火師の久兵衛(左卜全)らに助けられ、恩に報いるため津向の文吉(香川良介)の宿を訪ね、わらじを脱ぐ。文吉は富士川の川渡しを…

『座頭市兇状旅』(田中徳三)、『座頭市喧嘩旅』(安田公義)、『座頭市千両首』(池広一夫)

『座頭市兇状旅』(田中徳三) "Zatoichi the Fugitive"1963/JP これまでかろうじて続きものとしての体裁を保っていたドラマがシリーズ4作目にしてひとまず完結。以降は原則「1話完結」のレギュラードラマへとシフトする。けじめをつけるのが第1作のヒロイ…

『ヴェノム』(ルーベン・フライシャー)

"Venom"2018/US 『ヴェノム』見てきました。いやー、ひどい脚本でしたね。でも満足しました。『マレフィセント』で感じた怒りはなかったですね。ヴェノムにはそこまで思い入れなかったんですが、「ちょっとフィギュアほしいな」ってくらいには好きになりまし…

『影なき淫獣』(セルジオ・マルティーノ)

"I Corpi Presentano Tracce di Violenza Carnale"1972/IT イタリア製ホラーのカルト的傑作『影なき淫獣』のBlu-rayがアロービデオからリリースされました。オリジナルネガからの2Kリストア版。アメリカで複数のタイトル("Torso"、"Carnal Violence"など)…

『座頭市物語』(三隅研次)、『続・座頭市物語』(森一生)、『新・座頭市物語』(田中徳三)

"The Tale of Zatoichi"1962/JP Criterion社が数年前にリリースした『座頭市』シリーズの25枚組Blu-rayボックスが、130ドルまで値下がりしていたので買ってしまった。映画シリーズは一通り見てはいるのだけれど、今回見返してみると見事に忘れているという……

『回路』(黒沢清)

"Pulse"2001/JP 国内盤が出る気配がないので、英アロービデオから2年前にリリースされたBlu-rayを取り寄せた。くすんだ画面の雰囲気は残しつつ、不吉な暗闇や心細いロングショットなどがつぶれることなく再現されていて、脂の乗り切った恐怖演出と画面構成を…

ポルノカルチャーと私

ジェームズ・ガン監督の「解雇」騒動を受けて、「残念だな」という以上に、なんだか他人事ではないなあと思って、過去にアップした記事を数本削除しました。2011~14年の年末に書いていた「アダルトビデオの年間ベスト」という下世話な記事です。 自分がどう…

素晴らしきロックバンド、WINOについて

THE BEST OF WINO-Volume 1 アーティスト: WINO,吉村潤,久永直行,外川慎一郎,黒沼征孝 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント 発売日: 2003/03/19 メディア: CD 購入: 1人 クリック: 17回 この商品を含むブログ (12件) を見る このブログも開設してか…

『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(本多猪四郎)

"The War of the Gargantuas"1966/JP-US 先日、『フランケンシュタイン対地底怪獣』の感想をアップしましたが、その後に洋泉社から「東宝版フランケンシュタインの怪獣完全資料集成」という書籍が刊行されましたね。『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965…

子どもたちのさけび―『フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)』(本多猪四郎)

"Frankenstein Conquers the World"/1965/JP-US あらためて明けましておめでとうございます。去年は本当に忙しくて、ブログの更新が4回しかできませんでした。ことしはもう少し書けるといいな。 それで今年の1本目に選んだのは本多猪四郎監督、円谷英二特…

Hello,2018

今年も全然更新できないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。