Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『3時10分、決断のとき』

ジェームズ・マンゴールドの新作は57年の名作西部劇のリメイク。あのダンディズム溢れる主題歌がなくなったことは少しだけ寂しいが、アクションシーンの大幅追加と綿密な人物描写を積み重ねることで、『3:10 to Yuma』、というよりも西部劇というジャンル…

『サマーウォーズ』

アクション映画かくありなん。すごく面白かった。ラ・シオタ駅に列車が到着して以来ずっと、スクリーンで「うごく」ものたちこそが見る者を惹きつけてきたのだから、細田守がこのアニメ映画を堂々と「アクション映画」だと言い切ることに僕は感動を覚える。…

『サンシャイン・クリーニング』

ハリウッド的作劇のカウンターとして、ルーザー映画の系譜が古くから存在することは説明不要だとおもう。今年最上級のルーザー映画として多くの人々が『レスラー』を推すことも想像に難くない。時代に必要とされなくなったプロレスラーが、一度うまく行きか…

『ボルト』

ここ数年低迷が囁かれていたディズニーアニメ、会心の復活作。プロデューサーにジョン・ラセターを擁しただけあり、キャラクター造形、シナリオ構成などが綿密かつ丁寧に作られていて、いつもながら感心する。実際『ボルト』はほとんどピクサースタジオの新…