Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年の終わりにも駄文を綴っているということ

僕が恋に落ちるアルバムというのは結構ワンパターンで大抵スウィートレコードだなと思う、加えてパーティーレコードだと尚よしという感じだ。友達と騒いで飲んで、悪酔いして寝て起きたら恋人がめっちゃ不機嫌そうに珈琲沸かしてましたーみたいな、そういう…

2007ベストなんとか

皆様お久しぶりです。お元気でお過ごしでしょうか。師走で色々忙しく、多分学生のうちでは最後となる映画を撮ったりしていて充実しているといえば充実しているというか要するに忙殺されていたのと、このブログは色々と面倒ごとも起こしたこともあったので放…

Ring Around The World!

色々な方をお騒がせしたエントリは消去しました。ごめんなさい。 なぜに休止していたのかと簡単に説明させてもらえば、とある有名な映画監督について僕が無責任に書き綴ったデマゴギーや罵詈雑言の類について、それを目にした監督本人が自身のブログで丁寧な…

祭りの後の雑感

学園祭ではしゃぎまわっている後輩の姿は本当に眩しく可愛らしく、なんだか面倒なことばかりだったサークルだけれど、ここにいられてよかったなぁとか柄にもなく考えることが多い。 彼らの姿を見て最近痛烈に感じるのは、僕自身が一年生のときは本当に生意気…

ハサミジャガーにこそ価値がある―「仮面ライダー THE NEXT」

すっかり寒くなってしまって、午前中は、レコードを裏返す以外一歩もベッドから出ずにいた。ポリスのラストアルバムが回り続けるこの素晴らしき憂鬱な部屋からは一歩も出たくないぜという感じである。 とはいえさすがに起き上がって、うどんなど茹でたりして…

マノエル・ド・オリヴェイラ「神曲」

神曲 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2005/05/21メディア: DVD購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (6件) を見る 映画の授業でマノエル・ド・オリヴェイラの「神曲」を見せてもらっているのだが、これがもうとんでもない傑作で、この…

ぽらけ!ヒンキッキ

はてなスター最初出現したときは、なんだこれイラネとか思ったが、たまにつけられてると結構嬉しいっすね。へぇボタンみたいなもんだと認識している。 神田古本まつりじゃん!すっかり忘れていた。明日か明後日は神保町行くことにいたそう。 Perfumeの最高傑…

オンガク雑誌なんていらない―サブカル系アイコンとして回収されるパフューム

クイック・ジャパン74 (Vol.74)作者: Perfume さまぁ~ず銀杏BOYZ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2007/10/12メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 112回この商品を含むブログ (110件) を見る いつだったか忘れたが鹿野淳が編集長だった頃ロッキングオンジ…

RadioheadはJASRACを殺すか?−「音楽の価値」の相対性について

先日も書いたように、レディオヘッドの新作の値段はリスナーが決めることができる。ダウンロード料金に1ポンドも払っていない僕が、偉そうなことも言えないのだが、果たして蓋を開けてみると沢山の人がレディオヘッドの音楽にしっかり投資をしていた。 appr…

ラピュタ阿佐ヶ谷で岸田森特集上映

《俳優・岸田森特集》 12/01(土)〜07(金)「白昼の襲撃」 12/08(土)〜14(金)「曼陀羅」 12/15(土)〜21(金)TV作品「怪奇大作戦/京都買います」「帰ってきたウルトラマン/残酷!光怪獣プリズ魔」「ファイヤーマン/地球はロボットの墓場」 12/22(土)〜28(金)「…

Radiohead新作「In Rainbows」について私が知っている二、三の事柄

レディオヘッドの新作「In Rainbows」が唐突に僕らの元に届いたわけだが。それも、CD2枚+アナログ2枚のDisc Boxと、HPからMP3ファイルのダウンロードという2つのフォーマットでリリースされるという極めて特殊なものだ。現在Disc1全曲がダウンロード可能、…

Fountains Of Wayne@Ebisu Liquid Room

いや、素晴らしいライヴでした。全編歌いまくりで、最高に気持ちいい時間を過ごせたと思う。「ラジエイション・ヴァイブ」、「デニース」、「メキシカン・ワイン」、「サムワン・トゥ・ラブ」という怒涛のオープニングが凄かったなぁ。残念ながら「リーヴ・…

気温も懐も寒い

怪奇十三夜 第四回 妖怪血染めの櫛 [DVD]出版社/メーカー: マグネット発売日: 2007/07/20メディア: DVD クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る怪奇十三夜 第一回 怪談累ヶ淵 [DVD]出版社/メーカー: マグネット発売日: 2007/07/20メディア: DVD ク…

ハロー、マーロウ―清水俊二の訳出は今もって新鮮

さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-2))作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (92件) を見る チャンドラーのフィリップ・マーロウ…

ゲキリントージャ再登場

今朝のゲキレンジャー、シリーズの核心とも言えるエピソードが続く中、登場人物が過去に飛ばされるという超展開。「フレフレ!ガッチリ! カンフー忠臣蔵」というサブタイトルから、単なるコスプレ回かと思いきや、劇場版に登場した呉越同舟合体ゲキリントー…

Feistのニューアルバムは今年のベストアルバム

リマインダーアーティスト: ファイスト出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル発売日: 2007/07/11メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (11件) を見る 友達が購入したのだが、めちゃくちゃいい。今年何度目かの「2007年ベス…

べいびーべびーべいびーかもんわっつろーんぐ

個人的に色々と悩むことがあって、といっても別段周囲の人間にまで漏らすほどではなかったのだけれど、そんなこんなで書くことを怠っていたのだが、みなさんお元気ですか。 「ファンタスティックフォー」以来、一本も映画を観ていない。単純にお金がないから…

近況とか

ブログとか書くの飽きてきたなぁ。というか最近怠慢で文章を書くこと自体を疎かにしがちな気がする。髪の毛黒に戻りました。てっぺん付近に残雪の如き金色。 先日の、卒論の構想発表も30分程度で片付けたら、教授が「これはドクター論文レベルだねー」とかす…

「処女監禁」―ハッタリタイトルの「昭和」的クオリティー

「処女監禁」(監督:関本郁夫) 「スパルタの海」(監督:西河克己) (シネマヴェーラ渋谷) どちらも面白かった。「スパルタの海」も良かったんだが、やっぱり「処女監禁」に尽きる。伴直弥のいきっぷりが半端じゃない。僕にとっての伴は、キカイダーであ…

Wayneの泉に沈みたい

11月に噂されていたアッシュの単独来日はどうやら立ち消えのようなので、本日急いでファウンテインズのチケットを滑り込みで購入。フジにも来ていたし、東京では3日間もやるから余裕だなと思っていたが、18日以外はソールドアウトだった。危ない危ない。 フ…

偏頭痛嘔吐マッチク

朝起きると肩が凝ったように痛くて、気分も悪い。もう暫く眠ろうと思って、眠って起きたら今度はひどい吐き気を催してしまい滝のように嘔吐。頭痛も酷く、授業もゼミも休んでしまった。9月は色々と忙殺されていたからな。ここへ来て、身体に異変が来たのだろ…

世紀の爆笑

七尾旅人の怪物的新作について長々と拙文を書いていたのだが、先ほどブラウザが落ちて全てが消滅し、茫然自失なのでまたの機会に。故障から1年近く経ってようやくiPodを購入したのだが、七尾旅人の新作はどう考えても移動中聴くようなタイプの音楽ではないの…

911Fantasia

911FANTASIAアーティスト: 七尾旅人出版社/メーカー: HEARTFAST発売日: 2007/09/11メディア: CD購入: 3人 クリック: 83回この商品を含むブログ (65件) を見る 七尾旅人がついに産み落とした、世紀の大傑作。ただ打ち震えるのみで言葉も出ないが、これについ…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

端的に言うととても面白くて驚いた。中二病を地で行く碇シンジのキャラクターが今となってはとても古く、近親憎悪で見れたものではないのだが、その辺が上手い具合にオミットされ、バトルシーンや要塞都市の描写が格段にリアリティーを増したことでストーリ…

summer07

ひと段落着きました。 一年生はみんな本当にいい奴だな。引退するとき泣いてくれそうだなぁ。 今回のコンテンツで個人的に一番好きなのは、id:hozowokamuが作った「ナイトクルージング」ですよ。これは本当に。貴方を撮りたいと思いました。 H君に教えてもら…

酒と豆腐を愛した映画職人 中川信夫 生誕102<トーフ>年記念オールナイト 第2夜

『日本残酷物語』 『亡霊怪描屋敷』 『怪談 蛇女』 『怪異談 生きてゐる小平次』 いろいろ忙しく、更新怠っています。暫くこの状態が続きそう。 映画を殆ど観ておらず、しかしながら先日新文芸坐における中川信夫のオールナイト上映で久々に映画館で映画を見…

小説における身体の優位性

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)作者: 山田詠美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/03/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 238回この商品を含むブログ (303件) を見る 僕は山田詠美とか村上春樹とか読むとセンチメンタル過ぎて、しかも完全にそれに酩酊…