Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

2007年の終わりにも駄文を綴っているということ

 僕が恋に落ちるアルバムというのは結構ワンパターンで大抵スウィートレコードだなと思う、加えてパーティーレコードだと尚よしという感じだ。友達と騒いで飲んで、悪酔いして寝て起きたら恋人がめっちゃ不機嫌そうに珈琲沸かしてましたーみたいな、そういう典型的なウィークエンドを残念ながらあまり過ごしたことがないけれど、そういう場面を謳歌するディスクが単純に好きなんだなという自覚がある。楽しいだけのパーティーレコードじゃダメでやっぱりちょっとした情けなさみたいなものがあった方が好きだ。だから必ずしもBPMが早ければいいというわけでもなく、だから、僕にとって最高のパーティーチューンは今もってビートルズの「ドント・レット・ミー・ダウン」なわけ。
 先日は2007年ベストアルバムは該当作なしということでお茶を濁してしまったが、単純に僕の気分が同時代性を持っていなかっただけだと思う。2007年のムードと僕の個人的な気分がちょっとシンクロしていなかったともいうべきか、何かと「追い立てられていた」2007年という感じで音楽にはどこか本当の意味でのバックグラウンドミュージックとしての性格を求めることが多かった。リッチー・ホーチンや田中フミヤミックスアルバムの類が一番自分の耳にフィットしていたなぁ。だから七尾旅人の新作などはこのタイミングで聴くのがちょっと不運だった。いや、単純に耳が痛かった。僕は七尾旅人のようなあまりに真っ直ぐでフラジャイルなメッセージに未だに耳を傾けることが出来ずにいる気がする。七尾旅人の新作を聴くよりも、パフューム聴いてる方が精神的に楽だからね。それがあまりいけないこともわかってるんだけど、今年は本当にしんどい一年でした。そんな2007年に単純に今年1年、本気で僕がお世話になった音楽たちを今年最後のエントリで紹介しておきます。現状でのオールタイムベストと差し支えない。オールタイムベストで案外一過性の概念だと思うのですが、みんなはそうでもないのだろうか。

Selected Ambient Works 85-92

Selected Ambient Works 85-92

With the Beatles

With the Beatles

PARALLEL LINES

PARALLEL LINES

Tago Mago

Tago Mago

Strange Days

Strange Days

ジャクソン・シスターズ

ジャクソン・シスターズ

The La's-bbc In Session

The La's-bbc In Session

美しきボサノヴァのミューズ

美しきボサノヴァのミューズ

Reggatta De Blanc (Dig)

Reggatta De Blanc (Dig)

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club

One Night Stand: Live at the Harlem Square Club

ザ・スミス(紙ジャケット仕様)

ザ・スミス(紙ジャケット仕様)

LOVEBEAT

LOVEBEAT

How to Kill the DJ

How to Kill the DJ

 「ウィズ・ザ・ビートルズ」は僕はもう小学生の頃から、これこそがビートルズの最高傑作だと信じて疑わずにいたが*1、ここ最近急激に再評価の動きが高まっている気がするな。「タゴ・マゴ」も然り。あと今年はポリスとスミスはこの2枚以外でも本当に聴いたなぁ。。昼夜逆転引きこもりレコードばかりな気がするのは気のせいだろうか。予定調和に愛を、破壊に罰を!全ての裏切り者に愛と死を!可愛いあの子が早く死にますように!
 それでは皆様よいお年を!

*1:嘘です。「リボルバー」に浮気していた中学時代もあります。「アビーロード」と「サージェント・ペッパーズ」は最初から苦手だった。