Devil's Own

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2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年によく聞いた音楽

例のごとく音楽もひっそりとふりかえります。あいかわらず発見や面白みのないラインアップです。なにしろ10代のころから音楽の趣味がほとんど変わらないのです。COMEDOWN MACHINEアーティスト: STROKES出版社/メーカー: RCA発売日: 2013/03/15メディア: CD …

2013年映画ベスト

鉄板だったはずのベストAVエントリの伸び率がいささか悪いことに困惑しつつ、今日は映画を振り返ります。今年もいろいろありました。恋人ができたと思いきやあえなく破局したりとか。それからラジオで映画のことをしゃべる機会もありました。でも私はやっぱ…

『ペコロスの母に会いに行く』(森崎東)―歌と記憶とこのまちと

"Pecoross Meets His Mother"2013/JP 『007 スカイフォール』のエンドクレジットに「長崎市 軍艦島」の文字が日本語で登場したときは、客席がにわかにどよめいた。『横道世之介』から『ウルヴァリン:SAMURAI』に至るまで、私の地元長崎は今、ちょっとした「…

極私的ウルトラ戦闘シーンBEST30

『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』『ウルトラマン80』の全345話の中から、個人的に好きな戦闘シーンベスト30をランキング形式にまとめました。 久しぶりに動…

SF映画ベスト10

SF映画ベストテン - 男の魂に火をつけろ! 今年もやってきました。お題はSF映画!ではさっそくいきます。 1.『ロボコップ』(ポール・ヴァーホーヴェン) "Robocop"1988/US 2.『パプリカ』(今敏) "Paprika"2006/JP 3.『プロメテウス』(リドリー・スコ…

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』(新房昭之、宮本幸裕)

"Puella Magi Madoka Magica the Movie Part3:Rebellion"2013/JP 悲壮すぎるストーリーと深いテーマ性で一躍ムーブメントを巻き起こしたシャフトの傑作アニメの劇場版第3作。話題作なので段階的にネタバレしていきます。テレビシリーズの総集編だった前2部…

10月に見た映画(『クロニクル』『パッション』など)

10月に見た映画は『ダイアナ』を除けば総じておもしろく、高水準の映画でした。『そして父になる』『凶悪』『地獄でなぜ悪い』にも大満足したが取り急ぎ洋画について書いておく。 『クロニクル』(ジョシュ・トランク) "Chronicle"2012/US 昨年から熱烈な…

『進撃の巨人』(荒木哲郎)―ジャパニーズ・カイジュウ・カルチャーの最新型

"Attack on Titan"2013/JP 2クールにわたり放映されたアニメ『進撃の巨人』が終了した。陰惨かつ過酷な世界観、謎が謎を呼ぶストーリー展開、そして血湧き肉躍る活劇性でぐいぐいと引っ張り、半年間本当に楽しませてくれました。ちなみに連載中の諫山創氏の…

Bボーイじゃない私が好きだった日本語ラップ16曲プラス1

私が中高生だった2000年代前半は、日本語ラップがすごく流行っていました。日本語ラップというと「悪そうな奴はだいたい友達」というZEEBRAの有名なフレーズを連想する人も多いとおもいます。確かに学校内のイケてる連中はみんなだぼだぼの服を着て、日本語…

『ネバーエンディング・ストーリー』(ウォルフガング・ペーターゼン)

"Die unendliche Geschichte(The Neverending Story)"1984/DE-US 幼少のころ、日曜洋画劇場を録画したVHSを繰り返し見ていた。夢中になったレコードを「擦り切れるまで聞く」とよく表現したりするが、『ネバーエンディング・ストーリー』のVHSは本当にテープ…

『マン・オブ・スティール』(ザック・スナイダー)

"Man of Steel"2013/US 更新が空いてしまったが、夏休みシーズンに公開された「下敷きほしくなる系」の大作は一通り見た。わけても一番面白かったのは、スーパーマンの物語をクリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダー監督でリブートした『マン・オ…

『風立ちぬ』(宮崎駿)

"The Wind is Running"2013/JP ここ数週間、映画を見に行けば、ほとんど強制的に『風立ちぬ』の予告編を見せられたわけだが、それでも4分間の映像には並々ならぬ力を感じずにいられなかった。矢も盾もたまらずひさしぶりに公開初日に早起きして映画館に向か…

『惡の華』(長濱博史)

"The Flower of Evil"2013/JP 久々に毎週見はまってしまったテレビアニメ『惡の華』が最終回を迎えた。ほとんど無理やり「終わらせた」といってしまっていい。第二部は作られるのか。作られるとすればどのような形なのか。最後の最後までやきもきさせられっ…

『華麗なるギャツビー』(バズ・ラーマン)

"The Great Gatsby"2013/US 『グレート・ギャツビー』(読んだときは『華麗なるギャツビー』という邦題だったとおもう)を初めて読んだのは中学生のころだったか、私はしばらくこのおろかで、みじめで、誇り高い男の人生についてかなりの時間思いをめぐらせ…

『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(黒沢清)

"Real"2013/JP ミスチルの主題歌が流れる予告編を見るたびに「本当に黒沢清の新作なのか」と半信半疑だった。しかも予告編を見る限りすごいつまんなそうだったし「綾瀬はるかさんの壊滅的なフィルモグラフィーを前に黒沢清も敗北してしまうのか」なんてなめ…

『桜並木の満開の下に』(舩橋淳)

"Cold Bloom"2013/JP こんなに覚えにくいタイトルの映画があっていいのか。でも舩橋淳監督の名前は忘れないでおいたほうがいい。そんなこと私がわざわざ書かなくても昨年のドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』でその才能を知る人は多いとおもう。…

覚書(『フライト』『シュガー・ラッシュ』『リンカーン』など)

月に最低1回は更新を目指しているが、結局4月はそんな余裕もなかった。昨年も4月だけぽっかり空いていたのでそんなものかともおもう。へたくそなりにも文章で飯を食うようになって3年目になる。だんだんと文章を書くことが恥ずかしくなってきた。文章を…

『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(寺本幸代)

"Draemon:Nobita In The Secret Gadgets Museum"2013/JP 評判のいいドラえもん映画最新作。このブログに全作品レビューを載せたのももう2年以上前になる。当時の私が全作品を観るうえで気をつけたのは、全作品なるべく分け隔てなく評価しようという点だった…

『オズ はじまりの戦い』(サム・ライミ)

"Oz:The Great and Powerful"US/2013 映画化作品もコアなファンを持っている物語の外伝(前日/後日談)を、一流監督を雇い入れてファンタジー大作として製作する。既に指摘されているように、数年前の『アリス・イン・ワンダーランド』と似た企画である。問…

『リンク』(リチャード・フランクリン)

"Link"UK/1984 「ヒッチコック『鳥』のアニマルトレーナーが魅せる」というよくわからない枕ことばが冠せられたイギリス映画。IVCのカルト作掘り起こしシリーズ「VHS発掘隊」のラインアップ。動物パニック好きとしては見逃す手はないと即購入しました。監督…

『横道世之介』(沖田修一)

"Yokomichi Yonosuke"2013/JP アカデミー賞レース作品の公開ラッシュのさなか、日本映画の傑作がひっそりと公開されている。一部の映画ファンですでに注目を集めている沖田修一監督の最新作。これまでより公開規模も大きいこの作品で誰もが無視できない才能…

『アニー』(ジョン・ヒューストン)

"Annie"US/1982 4月に『アニー』のブルーレイが出る。最近のソニーピクチャーズは廉価盤で特典映像を大幅に削る傾向があるので心配になった私は、一足早く北米盤(日本語字幕も吹き替えも入っている)を購入することにした。結局、国内盤も同じ仕様で出るよ…

『特命戦隊ゴーバスターズ』

"Tokumei Sentai Go-Busters"2012-2013/JP スーパー戦隊シリーズの第36作『特命戦隊ゴーバスターズ』が終わりました。昨年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ほどのお祭り感はなかったのですが、さまざまな新機軸やかっこいいアクションとガジェット、魅力的な登…

『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』(高橋栄樹)

"Documentary of AKB48(No Flower without Rain)"JP/2013 プレス向けのメールには「ドキュメンタリー映画第3弾という表記はNG。新たな作品として紹介して」と書いてあって「UZA!!!」とおもったのですが、ここで書くぶんには問題ないでしょう。AKB48の舞台裏…