Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『グリズリー』(ウィリアム・ガードラー)

"Grizzly"1976 グリズリーベアーが大暴れするパニック映画。そんなに怖くはなかったかな。面白いけど、パニック映画としては『アリゲーター』の方がずっとよく出来ているとおもう。ウィリアム・ガードラーは『マニトウ』のときほど才気走ってるわけではない…

『アリゲーター』(ルイス・ティーグ)

"Alligator"1980 『クジョー』が素晴らしかったので借りてきた。ちょっと調べてわかったのだが、監督のルイス・ティーグはもともとロジャー・コーマンの下で仕事をしていたのだそうだ。作品を見る限りそのスピリットをしっかり受け継いでいるとおもう。12年…

『クジョー』(ルイス・ティーグ)

"Cujo"1983 スティーヴン・キング『クージョ』の映画化。穏やかで忠実なセントバーナード、クジョーが狂犬病に冒され凶暴化する。プロットからも分かるとおり、『ジョーズ』以降量産された動物パニックもののひとつ。実は子どもの頃の私が一番苦手としたジャ…

『ゾディアック』(デヴィッド・フィンチャー)

"Zodiac"2007 『ゾディアック』について今一度書いておきたい。サスペンスやスリラーとして本作を見たときに、欠点として必ず指摘されるのが160分という長さである。なるほど私も公開時には長すぎるとおもったし、ヒッチコックなら90分以内でまとめあげるこ…

『コララインとボタンの魔女』(ヘンリー・セリック)

"Coraline"2009 同じく早稲田松竹にて。『アリス・イン・ワンダーランド』と続けてみると『コラライン』がいかに優れた少女映画たりえているかがよくわかる。私の周りにも『アリス』を見てもやもやしてしまった、と言っている人が数人いたけれど、そういう人…

『アリス・イン・ワンダーランド』(ティム・バートン)

"Alice In Wonderland"2010 早稲田松竹にてアリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン発売日: 2010/08/04メディア: Blu-ray購入: 3人 クリック: 53回この商品を含むブログ (38…

『ミックマック』(ジャン=ピエール・ジュネ)

"Micmacs à tire-larigot"2009 『アメリ』はあまりに表層的な見方ばかりされているのと、前作『ロング・エンゲージメント』がわりと微妙だったことも相まってしばらくジュネには距離を置いていたのだが、『ミックマック』は初期作にあった廃物フェチ、大道芸…

『めぞん一刻』(澤井信一郎)

1986 音無響子役に石原真理子、五代裕作役に石黒賢という一体誰に向けて作られているのかわからないキャスティングは今見ても怪異だが、公開当時も原作ファンの受けはよくなかったであろうことも想像に難くない。アマゾンのレビューも酷評だらけである。そう…

奈良行ってきたよ

仕事をやめて暇ができたのでちょっと奈良に行ってきました。実は、奈良には小学生のころに父親に連れてきてもらったことがあり、これは少年時代の想い出の中でもとりわけ美しいものとして記憶されている。基本的に私も父親も出不精だったため、幼少のときに…

『仮面ライダーW FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』(坂本浩一)

2010 『仮面ライダーW』(以下『W』)は気がついたときに見るくらいだったのでそこまで熱心な視聴者ではなかったが、コメディの配分やテンポもよかったし毎回わりと楽しくみていた。今回の劇場版は、本編ドラマのクライマックスを盛り上げつつイベント映画…

『ボヴァリー夫人』(ヴィンセント・ミネリ)

"Madame Bovary"1949 少し前から気になっていたヴィンセント・ミネリ監督による『ボヴァリー夫人』。メトロ・ゴールデン・メイヤー製作のアメリカ映画で、むろん全編英語である。エマ・ボヴァリーをジェニファー・ジョーンズが、シャルル・ボヴァリー(劇中ではチ…