Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

0717


 毎年恒例の夏の文庫フェアにおける皆勤メンバー夏目漱石の「こころ」。「こころ」なんて青空文庫で全編読むことができるのだから出版社からしてみればデザインや装丁などの付加価値をつける他ない。僕はそこに紙媒体の生き残る道がかかっている気がするので、こういったマーケティング戦略に目くじらを立てようとも思わない。シンプル&オサレな装丁でヴィレヴァン層を狙い打つ新潮、去年の「人間失格」に味を占め古典総ラノベ化計画を推し進める集英、そしてなぜか芸がない角川。軟派で有名な角川さんは古典を決定的に軽く見ているな。と、最終面接落ちた腹いせに野次ってみる。