2008年総括−今年もやはり駄文を綴っているということ
2008年も残りわずかとなった。皆さん、今年もお世話になりました。ということで今年も振り返りたいと思います。
まずは今年お世話になったCDを十枚。グールドは2枚で1つとしました。
- アーティスト: ザ・スミス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/09/13
- メディア: CD
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- アーティスト: Roxy Music
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2000/02/25
- メディア: CD
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- アーティスト: スピッツ,草野正宗
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2008/12/17
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- アーティスト: Cake
- 出版社/メーカー: Volcano
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
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- アーティスト: Broken Social Scene
- 出版社/メーカー: Arts & Crafts
- 発売日: 2007/09/18
- メディア: CD
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- アーティスト: Joy Division
- 出版社/メーカー: London Import
- 発売日: 1999/10/05
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- アーティスト: グールド(グレン),バッハ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1994/04/21
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- アーティスト: グールド(グレン),バッハ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1994/04/21
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- アーティスト: CSS
- 出版社/メーカー: Wea
- 発売日: 2008/07/21
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- アーティスト: Black Kids
- 出版社/メーカー: Universal UK
- 発売日: 2008/07/15
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- アーティスト: These New Puritans
- 出版社/メーカー: Domino
- 発売日: 2008/03/18
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iTuneの再生回数など見ると、相変わらずブロンディ、スミス、ビートルズが3強。ブロンディは『恋の平行線』が再発されて、それをよく聴いていた。正直この3組はわざわざ入れる必要がないのだけれど、スミスのラストアルバムは、今年になって初めて聴いてすごく気に入ったのであえてラインアップしてみた。評価が芳しくなかったので完全にスルーしていたのだけれど、個人的にはファーストの次に好きだ。スミスはライヴ盤もよく聴いた。ロキシー・ミュージックとスピッツは、就活の際によく聴いていたので印象深い。ケイクとケヴィン・ドリューはmondaywomanくんに教えてもらったがこれはいい掘り出し物だったなぁ。
グールドの平均律クラヴィーアは、特に聴きたいものがないときに必ず聴いていたので再生回数だけはやたら多い。年間通してもっともよく聴いたし、たぶん来年もよく聴くと思う。
最後に、今年リリースされたものからはCSS、Black Kids、These New Puritansの3枚。この3つだけは飽きずによく聴いたと思う。ほかにも、買ったものはいくつかあるけれどほとんど一週間もすれば聞き飽きてしまった。今年に限って言えば、新人豊作だとかニューエキセントリックとかいろいろ言われているが、ハッキリ言ってほとんどスヌーザーのでっち上げだと思っている。それが悪いというのではない。フランスのヌーヴェルヴァーグだって半ば戦略的なメディアミックス型のムーヴメントだったのだから。ポップカルチャーとメディアは常に共犯関係にあり、商業主義の構造がある限りいつかはラジカリティを失っていく。それでも、新たなカウンターカルチャーは必ず登場し、大きなうねりを起こしてきた。かつてのスヌーザーがロッキングオンのアンチテーゼとして登場したように、スヌーザーへのアンチテーゼとなりうるメディアが今必要とされていることは間違いない。それは雑誌とも限らないし、ブログとも限らない。ただ、今年スヌーザーが無責任にプッシュしてきた新人の大半が10年後キッズに聴かれているだろうかという問題だ。正直、僕には疑わしい。供給過剰とでもいうか、とにかく回転率が早すぎるのだ。あと5年もすれば、クラクソンズのファーストアルバムはディスクユニオンに溢れかえっている気がしてならない。
で、そんなお前が擁護してるのは結局スヌーザーが大プッシュ中のBlack Kidsかよ。そうである。そうした同時代の色眼鏡を差し引いても、余りある魅力がBlack Kidsのファーストアルバムにはある。このアルバムは、未来の『マイ・ジェネレーション』であり、『石と薔薇』であり、『ザ・ラーズ』であり、十年、二十年に一度の傑作デビューアルバムだ。凡百の新人勢とは一線を画している。ということで、2008年のベストアルバムは一応、ブラック・キッズの『パーティー・トラウマティック』にしておきましょう。CSSとピューリタンズはフツーにいいです。あとJamie Lidellもけっこう聴いたかな。たぶんスヌーザーのランキングでもこの辺が1位だろう。なのでDevil's Ownはアンチ・スヌーザーとしての責任を一切負いません。