Devil's Own

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「処女監禁」―ハッタリタイトルの「昭和」的クオリティー

 「処女監禁」(監督:関本郁夫
 「スパルタの海」(監督:西河克己
 (シネマヴェーラ渋谷

 どちらも面白かった。「スパルタの海」も良かったんだが、やっぱり「処女監禁」に尽きる。伴直弥のいきっぷりが半端じゃない。僕にとっての伴は、キカイダーであり、イナズマンであるのだ。それが、完全に頭のおかしいストーカーを全身全霊で演じている。もう最高だ。よく指摘される監禁される京子が処女じゃないじゃないかという点だが、まぁどうでもいいじゃないか、彼にとっては「処女」なのだよ。というかタイトルのインパクトって大事で、タイトルと内容の不整合すらもテンションで持っていってしまえば何とかなる、そういう「昭和的」な大らかさが僕はすごく好きなんだけどなぁ。
 で、家に帰って地味に編集していたら唐突に先輩から電話があり、「仮面ライダー新1号ベルト買っちゃってさー、自慢したくて仕方ないから今からきなよー」と物凄く昂揚した調子で誘われて、行くと、もう一人特撮好き後輩も来ていて、3人で一通りベルトで遊ぶ。馬鹿すぎー。大体展開が凄いよね。「ライダーベルト買ったんだーきなよー」っつって、「うんうん、行くー」ってもう幼稚園児じゃん。

コンプリートセレクション 仮面ライダー新1号変身ベルト

コンプリートセレクション 仮面ライダー新1号変身ベルト

 で、まぁ3人で特撮について色々語ってるうちに、だんだん観たくなってきて、近くのビデオ屋で「仮面ライダーBLACK」の最終2クール分を借りてきてしまい。だらーだらと見ていたのだが、やはりシリーズ終盤のテンションは異様で、どう考えても最高傑作だなと。ちょっとこの話はまた後で書きたいのだけれど、とりあえずサブタイトルのインパクトが凄くて、こういうサブタイトルのセンスは「処女監禁」に通じるものがあるかなぁとも思う。と、無理矢理繋いで今日はちょっと寝ます。