Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

くりかえすこの―

GAME

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 なぜだ!どうしてみんなPerfumeの話をするんだ!?
 僕の人生にPerfumeはあまり関係ないと宣言してしまったので、ここでまた色々と書くのは往生際が悪いのである。はてな界隈でPerfumeが席巻している状況はイヤだなぁと言うことが、その状況を促進することに加担している。何と逆説的な、何とカッコ悪い。本当は僕はPerfumeではなくてダグラス・サークの話をすべきなんだっ!
 その通りどこへ行ってもみんなPerfumeの話をしているのだ。彼女たちは「語ること」を誘惑する。「観られる」こと「聴かれること」以上に「語られること」によって消費される最初のアイドルに違いない。
 ところでブックマークの中で「大抵の清純派アイドルは非性的なのでは」というid:yukky2001さんの指摘について色々と考えていたのだけれど、僕はその中でもPerfumeの「アンチセックス」はやはり一線を画していると感じる。清純派アイドルは、そのピュアネスの中に「セックスの匂い」を巧みに織り交ぜることでファンを熱狂させていたのだ。「オトナの感覚」について歌ったり、時折大人びた表情をグラビアで露出してみたり、ことPerfumeに関してはそういった要素が希薄すぎるほど希薄だ。それはとても主観的な印象なのだけれど、前日書いた彼女たちのライヴにおける「擬似」感に起因している。彼女たちの存在が厭「性」化する現代人を連想させたのだ。しかし、アイドルやポルノにおいて、そのアイコンが低年齢化する状況は何も今始まったことではない。そういった流れにおける彼女たちの位置づけについて論じるのはまだ性急だったとも思う。
 それにしても、彼女たちの肝心な音楽を見ずして、彼女たちをダシにやれ非モテだのセックスレスだの語るのは、彼女たちの音楽を聴いている人たちには失礼だし傍迷惑な話だ。謝らなくてはいけません。先述したid:yukky2001さんのエントリでは、反「Game」に対する明快なアンサーが上げられている。「買いやすいように通常版ジャケットは引きのショットでお願いした」という話が興味深い。