Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

0908

  • 出典を失念してしまったが、『自分の中にカオスを有していないものは輝ける星にはなりえない』みたいなことを確かニーチェが言っていた気がするが、それを今朝急に思い出して、なるほどだからバットマンジョーカーは決定的に違っているのかとひとりごちた。カオスとは所謂狂気のことだが、それはあくまでも理性というマジョリティーを前提・基準とした便宜的な概念であり、ジョーカーの内なるカオスを人は狂気と呼ぶが、ジョーカー本人の基準に照らす限りはやはり紛れもなく正気なのね、とフーコー的な理解をすると判りやすい。その意味で、法を侵しているバットマンだって紛れもなく狂人であるのだが、バットマンはそのことに対する自覚が薄い。だからジョーカーに勝てない。
  • 東京にいればフランス映画の何ちゃらとかロメールの最終上映とかドワイヨンとか色々あるので忙しくてお金がなかっただろうなと思う。今は長崎なので諦めもつくというものだ。長崎ではどうやら『トウキョウソナタ』の上映もなさそうだ。
  • 実家ではCSが視聴できるし新しい図書館にも色々とDVDソフトがあるようなので、当分は満足している。時代劇専門チャンネルでは『次郎長三国志』と日本映画専門チャンネルではカルト的特撮ドラマ『スペクトルマン』を、それぞれ全作放映しており、これだけでお腹が一杯というものだ。特に『スペクトルマン』は、「アルジャーノンに花束を」に着想を得た第48、49話を長年見たかったので念願叶った!という感じだ。
  • あとは卒論準備したり、『悪霊』を読み返したりの日々。そんなどうでもいい近況綴ってどうするんだ、という感じですが要するに最初の『ダークナイト』に関する云々を備忘録として記しておきたかっただけです。