Devil's Own

cinema, music, book, trash and so on...

『ソルト』(フィリップ・ノイス)


 アンジェリーナ・ジョリーというジャンル映画。ほとんどセガールなみに強靭な肉体に加え、主人公のスパイとしての立場が二転三転するためにまったく感情移入させず、ただただアクションのみで押し切る。基本的にはボーンシリーズ以降のスパイ映画の佇まいだが、アンジェリーナ・ジョリーが演じたことで凡百のエピゴーネンに留まらない魅力が出せた気もする。いまさら共産主義圏を敵として持ってくるのか、という気がしなくもないが近年の007シリーズよりは好きだ。