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Spirit If

　iPod上ではついついKenny Drewと間違ってしまいそうだが、Kevin Drewが超いい。これは今年のベストアルバム決定だなと思っていたら、去年のアルバムでした。こいつファイストの彼氏だよ？フジにもゲストで出てたけど、すげーカップルだわ。

戦争の映画史 恐怖と快楽のフィルム学 (朝日選書 841)

　常日頃お世話になっている人なので、御本紹介しておきます。「朝日出版から出た戦争映画の本」ということで警戒する方もいるかもしれないが、内容は本当に映画についてが中心。きな臭い思惑が盛り込まれたプロパガンダ映画であろうがヒューマニズム全開の反戦映画であろうが、演出が優れていなかったら映画としてはゴミでしかない、一貫したアティチュードで書かれている。第2章ではスピルバーグ「宇宙戦争」やゴダール「カラビニエ」などを取り上げた戦争映画の具体的分析に入るが、いずれも映画の中で述べられてる（時としてはありがた迷惑な）ドグマやイデオロギーではなくカメラワークや編集などの＜映画的文体＞の分析に重点がおかれている。特筆すべきは、第2章の「序にかえて」で、戦争映画に限らず、あらゆる映画における＜面白さ＞の定義についてたった数ページで言い切っていて、カッコいい。
　今年の日本映画は「接吻」の一人勝ち*1で、次いで「人セク」でもうお腹一杯だなぁという感じだったけれども、黒沢清の「トウキョウソナタ」は今秋公開らしく、カンヌにも出品。すげー楽しみだな。
http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d000000wa4t.html
　

*1:つうても2006年作だけども