0408
フィルセンにルノワールを観にいくぞと意気込んでいたが昨日今日と生憎の雨だったので家に篭って読書やらDVDやら。池澤夏樹が監修している例の全集・クンデラ「存在の耐えられない軽さ」*1が古本半額以下で売っていたのでそうれを読んでいる。現在三分の一くらい。面白い。
- 「猟奇島」(アーネスト・B・シュードサック、アーヴィング・ピシェル)*2
- 「北の橋」(ジャック・リヴェット)*3
- 「女は女である」(ジャン=リュック・ゴダール)*4
- 「いたずらロリータ 後ろからバージン」(金子修介)*5
- 「ひと夏の秘密」(武田一成)*6
「猟奇島」は結構前に廉価版で買っていたのをようやく観た。映画「ゾディアック」でも言及されていて気になっていた映画。キャストやジャングルのセットは「キングコング」のときのものを流用している。名作「キングコング」の副産物という扱いかと思っていたが、物凄い傑作だった。ドアのノックによって切り替わるタイトルバックがカッコよいし、ザロフ伯爵の屋敷もケレン味溢れて最高だ。特に、コレクションルームの出来がよいし、終盤20分は手に汗握る。また観たい。
先日は「アウト・ワン」で臨死体験のようだったが、その白昼夢を追体験したくなってしまうのもまたリヴェットというか。でも今月はカール・ドライヤーも行きたいので、リヴェットはもう見に行けないと思う。「ジャンヌ・ダルク」ちょっと観たいけど。つうわけで最近DVD化された3作を随時見返していくことにした。まずは僕にとってのリヴェット初体験でもあり、イニシエーションでもあった「北の橋」から。明日は「セリーヌとジュリー」見るぞー。
最近某SNSのゴダールコミュニティーで「ゴダール好きの彼氏・彼女募集」っていう痛すぎるトピックが出来ていて、それが凄い面白くて見ている。大きな流れとしては、恋人は募集しないが「ゴダール好きカップルだったらこんな感じだよね」と妄想しつつそれを肴にゴダールを語る人間と、マジで「彼女募集して見ます」と書き込む痛い男子*7に分かれていて、そして新勢力で全然関係ないテレビとか爪きりとかの写真を公開している人間たちまで出てきて、トピ主の意図から外れて盛り上がってしまっているのが面白い。そこで誰かも言っていたけれど、ゴダール映画はそういうふうに下世話な語られ方をしてもいい気がするので、そこに関してはこのトピックは大成功だった。しかしあれだ。ゴダールファンにひとりは「そんなことより、今夜私とセックスしてくれる男いないの?24時間以内に子どもが欲しいの」みたいな子がいそうなものだが。そんなことを思いつつ「女は女である」を思い出したように観たのだった。
最近邦画はロマンポルノばかりだなぁ。前者はリピート率が高いフェイバリット。後者ははじめて見た。ラピュタのラインナップに入っていたのね。漁村の感じがとてもいいからスクリーンでも見たいなぁ。
と、のんきなことを言っている僕も明日から授業始まります。でも4年だし、余裕綽々だね!
あと、メールが来てこれ出るから買ってとのことで、id:megutalkさんも是非笑
- 作者: 藤崎康
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 単行本
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*1: 存在の耐えられない軽さ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-3)
*2:
*3:[rakuten:joshin-cddvd:10095760:detail]
*4:
*5:
*6:
*7:女の子はいない。